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元気です

九州は平和です。
連日テレビを見てぞっとするばかりですが、遠くから東のほうの平穏をお祈りしております……

カトキハルヒが届いたよ!
ファイル 83-1.jpg
みんな団長のように元気になれー!
驚愕後編表紙の超かわいい佐々木さんを見て元気になれー!


ザスニのロボ絵見て思わず書きなぐっといたのがあるので続きに貼っておきますね 気晴らしかなんかになったら……というにはあの あれですが 射手座パロですが パロとか普段書かないんだけど、女子3人がロボで戦いに行っている間基地でぐだぐだしてる射手座男子とかいいよね ロボに乗れるのは女の子だけとかそれなんてなんとかかんとかだけどいいよねと思いました



射手座パロのようなもの



 小さな丸い石を盤面にそっと置く音が、窓越しの轟音に掻き消されていく。また大きな機械が何光年も向こうへ飛び立っていくのだろう。パイプ椅子を軋ませて壁の時計を見上げるが、その針はどこの時間を刻んでいるのだかも分からない。夜か昼かも、俺は知らない。前時代的な室内の灯りはずいぶん前に焼き切れて、この部屋はその内に光源を持たない。外がいつだって煌々と光っているせいで、そんなものいらなくなってしまったのだ。
 盤面と同じ色の制服を着た古泉が、目深にかぶろうとした制帽の下から、無表情な笑顔で俺を見る。なるほど、古泉はもう石を置いたから、次は俺の番なのだった。黒の面を上にして、適当に白の隣へ並べる。隣の白を黒に塗り替える。もう何千回目だろう。どれだけ繰り返しても進まない時間は、飛べるようになった距離と反比例するようだ。
「退屈でしょう」
 かつての夜空の暗闇に、今はもうその面影はない。分厚いガラスのような透明の壁を一枚隔てた向こう側に、宇宙も星々も月を模した巨大な光があまねく照らしだしてしまった。ふたたび轟音。飛行機が飛ぶ。空のように宇宙を飛ぶ、宇宙船が飛んでゆく。眩しいしうるさいし、おかげで古泉が続きに何を言ったのか聞こえなかった。窓に細めた目を向けて、睨みつけようと試みる。窓枠と古い古いコンピュータと、埃をかぶった三角錐が逆光で真っ黒に見えた。今やだれも使わないこの時間の止まった物置で、俺たちはひたすらに夜や、朝や、夏や、冬が来るのを待っている。星が回るのを待ち続ける。
「そう思いませんか」
 最初からずっと上達しない間抜けな手を打って、古泉はくるくる慣れた指先で盤面を少し白くする。白は光を反射して目に痛いんだよ、お前はこてんぱんに負けてろよ。
「だれの話だ、それは」
 古泉は唇の端を面倒くさそうに持ち上げた。
「涼宮さんたちは今頃、前線に出ておられるでしょうね」
 自動的に眉間に力が入る。自覚はしても敢えて止めない。飽きの来ない定番のやり取り。こんなのは茶番だ。古泉の顔の右半分にだけ、またどこかの戦場へ発進していく機体を照らし出す強すぎる光が、おこぼれのような熱を与える。代わりに反対側にはブラックホールのような間延びする影を。古泉から見ても、俺はきっとそう同じように、紺色の制服の半分が闇に溶けているのだろう。
「いちばん退屈してんのはお前だよ」
 そして、いちばんイラついてんのもお前だろうよ。
 古泉は溜息のように呼吸して、疲れきった瞳で笑う。喉元が苦しいのか、ハイネックの制服を窮屈そうに引っ張って、白い瞼を閉じた。長机の上には積もった塵が浮かび上がっている。俺と古泉の座る場所だけが平らで、目印のように影なく光を跳ね返している。
「お前にできることなんてねえよ」
 分かっていてほしいことを言葉にするのが億劫で、頭に手をやったら固い布地にぶつかった。こんなもんまでかぶってるくせに、俺たちはここで一体何をやってるんだろう。潰すように掴んでおろして、すぐに原型を取り戻そうとする帽子をわざわざ胸の前で握り直す。似たような形で、見送ったのはいつの話だったっけ。近づきすぎた宇宙には時間なんてなくて、「俺にだって、」ちっぽけな言葉はやはりまた、大きな光と音に掻き消されていく。窓を越えてわずかになった振動が、盤上の白黒をかたかたと揺らした。明確な影を描く古泉の長い睫がゆっくりと動いて、一瞬たりとも曇ることのない眩しさに瞬く。その陰影を、これで何百回目だろう、綺麗だと思った。
「お前がいなかったら気が狂いそうだ」
 古泉の口元が泥の中みたいにじっとりと笑みを形作る。そのままで、固められたように黙りこくる。こんな世界じゃ、目の前の人間が動かないと、本当に完全に時が止まってしまう。握り潰した制帽がぎしりとうめく。
 やがてぎこちなく、けれどなめらかな動作で俺をまねるように、古泉は帽子を取って心臓の前にかぶせた。
「いっそこのままここで、職務に殉じるのも悪くないかもしれませんね」
 趣味の悪い冗談とともに、首を傾けて目を細める。星を見るのが好きだとか言っていた、遠い遠いいつかの笑顔が頭のどこかにちらついて、思い出す前に掻き消えた。
 残念ながら、退屈は人を殺さない。ひっきりなしの光と音が、星々と夜空と秒針と、細い指が石を置くかすかな音を、ただ真っ白に塗り潰していく。


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憂鬱6の閉鎖空間で神人出てきたあたりの部室みたいなところで淡々とオセロやってる光景かっけーっていうだけだよ!設定とかないよ!
古泉くんのでれは重要な部分が抜けててわかりにくいのがもえるんだよ説

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